失敗しない業務用エアコン選び|空調能力選定


※この記事は弊社運営のwww.ac-web.comからの引用転載です。(301リダイレクト設定済み)

 

業務用エアコン選び|空調能力選定

平米数、坪数など部屋の広さ(床面積)だけで選定しようとしていませんか?

業務用エアコンの選定にお困りですか?

同じ広さの空間(部屋)でも業種によって必要なエアコンの大きさが異なります!

◎業務用エアコンの寿命を延ばすためにも
必要な能力の選定は大切です!

理屈はさて置き、すぐ知りたい方はこちらの簡易算定ページを御覧ください。

◇以下は業務用エアコンだけでなく、家庭用エアコン選定時にも知っておくと便利です。

 

業務用エアコンはご自分で選べます。

 

空間に合っていない小さいもの(空調能力・容量)を選定してしまうと?
冷えないばかりではなく、心臓部であるコンプレッサーは働きっぱなしになり、早期故障を招いたり寿命を縮めることになります。

よくあるケース

●店舗に家庭用エアコンを取付したが、効きが悪いので
もう一台同じものを取付けたものの、尚効きが悪い・・・
 
しかも電気料金は高額な請求がきた・・・・
 

一般に家庭用エアコンでは部屋の畳数をもとに機種選定をしますが、単に畳数合わせで店舗やオフィスに家庭用エアコンを何台も導入する(している)というのは効率が悪くブレーカーが頻繁に落ちたり、電気料金が掛かりすぎたりと大変不経済でもあります。

家庭用エアコンが安くて簡単に導入し易いからと、安易に選定してしまわないようにしましょう。

●部屋の温度がリモコンで設定した温度にならない!?
この場合、オーバーロード(過負荷運転)となり安全装置が作動して一時的に運転が停止します。
停止した後でスイッチを入れ直してもコンプレッサー保護装置(運転遅延回路)により、すぐには運転できません。
よく、この停止状態を故障と間違われることも多いようです。

その空間に適した能力のないエアコンを使用し続けると・・・・
冷えない(暖まらない)し、電気料金も嵩みます。機器にとっても決して良いことではありません。

 


よく、「20坪用の業務用エアコンを探しています。」や「20平米用の・・・」というお問合せを頂きます。
同じ広さでも 「20坪の事務所」と「20坪の飲食店」では必要なエアコンの大きさ(能力)が変わりますので注意が必要です。

◎業務用エアコンには家庭用エアコンのように何畳用というものはありません。
例えば、10坪の一般事務所でしたら2馬力(冷房能力5kw)程度で足りるところですが、同じ坪数の焼肉店ならどうでしょうか?一般事務所でしたら最大負荷は知れたものですが、焼肉店で満席になった場合の負荷はかなりのものとなります。同じ馬力数のエアコンで良い分けがないことはすぐにお解りいただけると思います。この場合、5馬力とか6馬力という様に倍以上の能力が必要になります。
このように、
業種を考慮した上で快適な空調ができるような業務用エアコン選びが大切です。

業務使用の場合、
その空間の用途により必要な「算出基準負荷」が異なります。

◎家庭用エアコンの感覚で坪数(畳数)で選んでしまうと失敗してしまいます。
○業務用パッケージエアコン(店舗・オフィス用エアコン)では、
次の能力(冷房時)のものがあります。
1.5馬力相当(4kW)/1.8馬力相当(4.5kW)/2馬力相当(5kW)/2.3馬力相当(5.6kW)/2.5馬力相当(6.3kW)/3馬力相当(8kW)/4馬力相当(11.2kW)/5馬力相当(14kW)/6馬力相当(16kW)/8馬力相当(22.4kW)/10馬力相当(28kW)/12馬力相当(33.5kW)

 

▽算出基準負荷(冷房時) は下表の通りです。
※空調負荷計算は?

時間帯や収容人員・熱源の使用状況・建物の構造等諸条件により負荷は変動しますので、正確な負荷を計算するのは大変困難です。

最大負荷を算出できたとしても実情にそぐわない機器を選定する事にも成りかねません。最大負荷時の能力を発揮する機会が滅多にない場合、イニシャルコスト(導入コスト)、およびランニングコスト(電気基本料金&機器保守管理費)が過大になるなど・・・。 従いまして、ここではメーカーカタログに掲載されている用途別の馬力選定をしております。概算としての選定をしていただく事になりますので、予めご了承願いますと共に、当ページ下方にある【注意事項】も合わせてご一読願います。

算出基準負荷(冷房時)

用途別 W/㎡ W/坪
一般商店 200 660
喫茶店/理・美容院 260 860
レストラン/食堂 300 1,000
ホテル/病院/一般事務所 140 460
ワイドリビング(一般住宅) 160 530

▲上記表はメーカーカタログより平均値を抽出してあります。

この算出基準負荷は冷房時のものであり、寒冷地等で暖房を重視される場合はさらに大きな負荷を考慮する必要があります。
具体的には上記数値の20%以上増し、若しくは他の暖房機器との併用をおすすめ致します。

 

例≫ 12坪の喫茶店ではどの位の大きさのエアコンを選定すれば良いのか上記表を参考に選定します。
 喫茶店の算出基準負荷が860W/坪なので必要な冷房能力は
860(W/坪)×12=10320W (10.32kW)
カタログよりこの能力を発揮する機種を選べば良いわけです。
これに該当する機種は4馬力相当(P112形)ということになります。
業務用エアコンを選びましょう! (冷房の目安)
形名 / 馬力 ホテル・病院
一般事務所
一般商店 喫 茶 店
理・美容院
レストラン
食   堂
40形 1.5馬力 24~35㎡ 17~26㎡ 14~17㎡ 11~17㎡
45形 1.8馬力 26~39㎡ 20~29㎡ 16~20㎡ 12~20㎡
50形 2馬力 29~43㎡ 22~32㎡ 17~22㎡ 14~22㎡
56形 2.3馬力 33~49㎡ 24~36㎡ 19~24㎡ 15~24㎡
63形 2.5馬力 37~55㎡ 27~41㎡ 22~27㎡ 17~27㎡
80形 3馬力 47~70㎡ 35~52㎡ 28~35㎡ 22~35㎡
112形 4馬力 66~97㎡ 49~72㎡ 39~49㎡ 30~49㎡
140形 5馬力 82~122㎡ 61~90㎡ 48~61㎡ 38~61㎡
160形 6馬力 94~139㎡ 70~103㎡ 55~70㎡ 43~70㎡
224形 8馬力 132~195㎡ 97~145㎡ 77~97㎡ 61~97㎡
280形 10馬力 165~243㎡ 122~181㎡ 97~122㎡ 76~122㎡
335形 12馬力 197~291㎡ 146~216㎡ 116~146㎡ 91~146㎡

 概算での選定例

10坪事務所なら1.8馬力
10坪一般商店なら2.3馬力
10坪飲食店/理・美容院なら3馬力
15坪事務所なら3馬力
15坪一般商店なら4馬力
15坪飲食店/理・美容院なら5馬力
20坪事務所なら4馬力
20坪一般商店なら5馬力
20坪飲食店/理・美容院なら6馬力
25坪事務所なら5馬力
25坪一般商店なら6馬力
25坪飲食店/理・美容院なら8馬力
30坪事務所なら6馬力
30坪一般商店なら8馬力
30坪飲食店/理・美容院なら10馬力

 

業務用エアコン
選定のポイント
最大負荷時や汚れ等による能力低下を考慮し、
余裕のある機器を選定しましょう!
型式馬力 対応表  型式は商品名 (メーカー品番) に含まれる数字で判断出来ます。

型式

40

45

50

56

63

80

112

140

160

224

280

馬力

1.5

1.8

2.3

2.5

10

 【ご注意】 室内機が複数台のマルチタイプ(ツイン・トリプル・フォー)は室内機個別の能力ではありません。複数台の合算能力になります。

【注意事項】 上記業務用エアコンの空調能力選定(エアコン選定)は概算です。床面積が同じでも業種に寄って必要な能力(エアコンの大きさ)が異なりますのでご注意ください。また建物の1階と2階とでは必要な能力が違ってきますし、建物の構造(木造・コンクリート・プレハブ等)や天井の高さ、開口部や吹抜けの有無、窓の大きさ・数、火気の使用または発熱装置・器具の有無、換気量、最大収容人員等により必要な能力は変動します。
≪参考≫
既存エアコンの馬力を知る?
同じ能力のものを選びたいけれど、大きさ(能力)が分からない???
室外機に品名・型式などが記された銘板が貼ってありますのでそれを見ます。
例:RAS-AP112SH この場合前記の対応表を見てお分かりのように4馬力ということになります。

 

 

失敗しない業務用エアコン選び2

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